NO WOMAN, NO CRY.

Ryo-hei2005-09-06

”息の仕方を知ってるだけでも奇跡だぜ”
 やっと見ました、”アイデン&ティティ”。日本の音楽業界があんなに糞ってるかどうかはわかりませんが、峯田カズノブさん演じる”中島(アイデン)”の頼りなさ・不甲斐なさと理想の間で揺れる自己葛藤。それを支えたり、突き放したりする、ティティとディラン。どうしたらいいかわからず共に時代に置いていかれる、バンドメンバー。彼らをを容赦なく排除する、銭ゲバ音楽業界。結構描かれがちなバンド映画でしたが、これぞ王道って感じで、見た後とにかくバンドがしたいんだ!っと思わせる映画でした。日本バンドのバイブルであります。なら、海外はどうなってるんだろう?どこもこんな感じなのか、イイ音楽ウェルカムなのか。そこ知りたいです。
 で、いつものようにヤフーニュースを見ていたら、なんとSOIL&”PIMP”SESSIONSが、名高いイギリス国営放送局BBCで、日本人としては初!、スタジオでセッションし、それを放送!いやースゴイね。ここでは過去、ビョークやベックなどの大物アーティストも演奏したそうです。
自分はSOIL&”PIMP”SESSIONS好きですけど、よく知っているわけでもなく、軽音を騒がしてる噂の爆音ジャズバンドを一目見ようと思ってクラブ(SPC)に連れて行ってもらいセッションを見ただけなのです。それでも、そのエネルギー・雰囲気にただならぬものは感じましたけど、クラブ初めてだったんで、こんなバンドばっかなんだークラブってすげー!って感じただけでした。正直、犬式の方が感動した質です。俺も本格的にnbsa2行きたくなりました。あの衝撃をもう一度よく噛みしめてみたいものです。
 そんなパチ屋の帰り。体は汗でベトベト。さっさと風呂入って寝たほうがいいんだろうけど、明日は休みなんでゆっくり夜更かししたい。明日は一人でブラブラと新宿へあれこれ見に行く予定。一人で街に立っていると、いかにも自分が社会と人間の第三者であるかのように錯覚してしまいがちです。そんな社会に依存し、都合よくバッシングしちゃう愚かな自分。
 よくそうなるのが、パチ屋の仕事で調布駅前でティッシュを配っている時。バイトの中ではそれを販売促進を縮めて”販促”と呼びます。駅前でティッシュを配ってりゃ、そりゃー色んな人を見ますよ。知り合いやら、先輩やら、カップルやら、親子やら。急いでるサラリーマンやら、仕事の上司と部下やら、きっとニートやら。キャバクラの同伴やら、きっと援交やら、暇を持て余す若者やら。ティッシュを渡そうとすると、白々しく目を逸らすのがたいていです。そうされると、どんどんこいつら糞だ!それに比べてなんて繊細で哀れな僕・・・と思えてきちゃいます。
 ティッシュ一つにイデオロギーなんてありません。君がもらってくれなくても、ここまで浸透した宣伝方法。紙を規制する法律でもできない限り、これはなくなりません。イイ人間ぶって、紙の無駄遣いは止めろみたいな目で見ないでください。やりたくてやってるわけではないのはご存知でしょうが、いらなくても貰っといてくださいな。きっとトイレに紙がない場面とかに役立つはず。
 ”アリガトねー”とか言ってもらっていってくれるのは、おじいちゃん・おばあちゃん。ホント頭が下がります。こっちがホントにアリガトウゴザイマスです。心が温まります。
 ふと、ボーっとしていると1つの家族。どうやら小さな子供が”みんながしてるあの白いバンドは何?”ときいた様子。お母さんが熱弁しながら向かってきます。”アフリカでは3秒に1人が、ご飯を食べられなくて死んでいってるの。その人達にお金を送って上げる為にあのバンドを売ってお金を集めてるの。”
 お母さんはどこか真剣で硬い表情。それとは対照的に子供は、お母さんに手を引かれボーっと道路を見ています。右から左に駆けてく車同様、彼の耳にもお母さんの言葉が右から左。そりゃーそんなこと言われたって彼にはわからない。お母さんがいつも手を引いてくれてるんですから。きっと彼には、遠い遠い絵本の中の話くらいにしか思えてないでしょう。
 それでも負けずに繰り返し言い聞かせる必要があります、お母さん。そして、”今この世界に生きてるからには、あなたの声も必要なのよ。”と付け加えてあげてください。きっといい子に育つでしょうよ。
 ”人間が悲しむから音楽ができる”。それだけが音楽じゃないはず。これからは”人間が意見を発するから音楽ができる”。これがワールドスタンダートな言い回しになるようになって欲しいですなー。
 と、まーいつもより知った風なブログが出来ました。