自己・事故・ワンダートリップ

Ryo-hei2005-06-26

 バイト中お客さんのTシャツのバックプリントに、”男盛”と書いてあるのを見て思わず吹き出してしてしまいました。男盛。男盛。俺のイメージでは、裸の男が山盛りに詰まれた山とか、狭い部屋ギュウギュウに詰められた裸の男達って感じ。しかも、”もり”って響きがどうも気色悪い。”男盛”には一切何の魅力を感じないどうも、僕です。あのTシャツを着てた人は”男盛”って言葉に熱いものを感じて、周りの人にもわかってもらいたかったんでしょう。自分は男子校出身ですが、そういう熱いものは全く受け付けない質で。一切合切。奇跡的にインターネットでこのTシャツみつけたんで、載せます。
 今日はひょんな事から受けることになった、初心講習に行って参りました。朝の5時までバイトだったんですが、朝早くからだったのでそのまま寝ずに行ってきました。最近は寝なくてもバリバリなんで、全然余裕でした。初めは延々と事故のビデオや、死亡事故を起こしてしまった人のその後を映したビデオを見せられてげんなりしました。
 正直なところ、もう絶対自動車運転しないんで勘弁してくださいというくらいビデオ見せられました。昔の映像に、淡々とし事務的なナレーションの中、次々と浮かぶ写真。遺体、遺体、遺体ってな感じでBURST読んでた自分でも目を背けたくなるような映像もありました。しかし、ここで疑問が湧いてきました。
 ニュースでは何故遺体を写さないのでしょうか。そりゃー、プライバシーやらお茶の間にはそぐわないという理由があると思いますが、遺体にはプライバシー云々よりも大切な事を伝えられる力があると思います。お茶の間にもそぐわないというのは、そういう環境で育てられたから、自分らにはタブー的な空気を感じてしまうのだと思います。確かに飯どきには勘弁して欲しいでしょうけど。
 活字だけでは伝えられないものを伝えてくれる、重要なものでもあると思います。活字だけでは他人事のように感じやすく、忘れ去られやすいでしょう。BURSTで見たんですけど、スマトラ沖地震でも死んでいった方々は、とても人間とは思えないような姿でした。プライドでボコボコにやられた顔とは、比べ物にもなりません。しかも、そこら中いっぱいに遺体。その中から母親を探す子供達。どうでしょう。あの災害に対する意識は変わったでしょう。写真を見るともっと変わると思います。
 身近に起こる交通事故でも、そういう姿でこの世を去り行く人も少なくないはずです。ニュースでもそういう映像を写すようにすると、人を殺してみたかったって子にも人を殺すって事を感じ、その意味を解せるようになるかもしれません。殺人者のその後の精神面や、償いの日々も知るべきです。ニュースでなくても、そんな番組は枠をもうけるべきです。たまの特集だけじゃダメ。遺体は話しませんが、心に語りかけてきます。
 そんな事を感じつつ、路上での運転を教官に見てもらいましたが、道が狭い上に対向車がバンバン来る。こんな場面を免許取りたての俺に運転させて大丈夫なんですかって思いつつ、ゆっくりゆっくり進んで行きました。事故りはしなかったものの、あまりの遅さに後の原付がタイヤを俺の車にぶつけちゃいました。キズつきもしないくらいだったんで、教官も気づかなかったか見逃してくれたか。二度とあんな道は通りたくありません。
 長くてつまらない講習でしたが、感じる事も多くいい経験でした。免許があれば運転していいってもんじゃない事を痛感した1日でした。みなさんもこの”車社会”に暮らしているので考えてみてください。